同局によると、オオコウモリがニパウイルスを媒介し、感染すると、発熱、筋肉痛、頭痛、吐き気などの症状があらわれる。インドでは過去にもニパウイルスが流行したことがあり、前回の流行時には感染者の約90%が亡くなった。
これよりも前、ロシア自然科学アカデミーの準会員で生物学者のエフゲニー・アビゾフ氏は、ニパウイルスに関するインドの報道についてコメントした。
アビゾフ氏によると、このウイルスは果樹に付着したコウモリの唾液を介して感染する。このウイルスについて同氏は、新たなパンデミックが起こる危険性があり、新型コロナウイルスと似た特性、つまりヒトからヒトへ素早く感染する能力を持っている恐れがあると述べている。
先に、ロシアのウイルス学者でガマレヤ国立疫学・微生物学研究センターの教授を務めるアナトーリー・アルトシュテイン氏は、インドのニパウイルスについて、エピデミック(流行)ポテンシャルは有していないと述べた。