デンマークで貴重な金の財宝が発見

デンマークのバイレ市にある博物館「Vejlemuseerne」がわずか1年で貴重な所蔵物の機密解除を行った。この所蔵物はデンマーク史上でもっとも大きく、美しい金の財宝の1つとなる。
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2020年12月末、デンマークのユトランド半島イェリング市近郊の野原でアマチュア考古学者がこの貴重な埋蔵物を発見し、同博物館に提供した。1年間、博物館の職員は金の埋蔵物を密かに保管していたが、ごく最近、パブリックドメインとされた。
素晴らしく美しい財宝の重さは945グラム、22個の金のオブジェからなる。博物館の専門家らはこの財宝は約1500年前のものと推測する。価値に関して専門家らは金の埋蔵物を、17世紀から18世紀にデンマークの南ユトランドで発見された紀元前5世紀の黄金の角に匹敵すると見ている。オリジナルの角は盗まれて溶解加工がされたため、コピーだけが保管されている。しかし、このコピーさえもデンマークで最大の歴史的財宝の1つとされている。
Astonishing discovery near Jelling, Denmark, of 6th century CE gold artefacts announced. A total of 22 gold objects, mostly bracteates, weighing nearly a kilogram and span about 1500 years, created in the last half of the Iron Age. https://t.co/bY9GAssyRa pic.twitter.com/UqJUARdxZR
​デンマークで発見された黄金の財宝の多くは、非常に大きなサイズの薄い金貨で、表面は高度な技術で刻まれたユニークなデザインで飾られている。一部の金貨には手作業で彫り物が刻まれており、ゲルマン-スカンジナビア神話の神々や英雄が描かれている。金貨にはアクセサリーとして持ち運びできるように穴が開けられている。デンマークの研究者らはすでに、財宝は太陽が再び地球を照らし始めることを願った貢物であるとの仮説を提唱している。財宝が作られた年代は、およそ紀元前536年に地上で発生した天災と一致する。当時、地球の北半球は過去2000年でもっとも深刻な冷害に見舞われている。研究者らは地球の大気の透明度が急激な低下したことから冷却が生じたと説明しているが、それ自体は熱帯地方の巨大な火山噴火の結果発生したとされる。
デンマークの財宝の価格について専門家は明らかにしていないが、おそらくかなりの金額になると見込まれる。通信社「スプートニク」は以前、米国のコロンビアのある家族が家の屋根裏で発見した貴重な硬貨が彼らに大金をもたらしたというニュースを紹介している。
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