福島事故原発 収束作業で被爆の2人に初の労災認定

東京電力福島第一原子力発電所で、事故後の収束作業に従事して咽頭がんを発症した2人の作業員が、9月6日に厚生労働省の出先機関の労働基準監督署による労災認定を受けた。NHKが報じた。
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労災認定を受けたのは東京電力の60代の男性社員と、当時、協力会社に勤務し、その後死亡した40代の男性の2人。NHKによれば、福島第一原発ではこれまでに白血病や甲状腺がん、肺がんを発症した6人の作業員に労災が認められていたが、収束作業によるがんの労災認定は今回が初めて。
厚生労働省によれば、2人は事故後のがれきの撤去や放射線量の測定など原発の構内で収束作業に当たっていたが、事故から8年が経過した2018年12月と2019年1月に咽頭がんを発症したため、労災を申請していた。
労災認定の目安とされる被ばく線量は100ミリシーベルト。2人の被ばく線量が事故前と合わせ、100ミリシーベルトを超えたことなどから、がんとの因果関係を認められた。
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