実験を行なった研究者らは、お茶の化学的および物理的特性を研究し、異なる種類のお茶が、それぞれの味を引き出す要素を解明するという課題に取り組んだ。実験の過程で研究者らは、紅茶が冷めたときに表面に形成される薄い膜に注目した。スイスの物理学者らは、この膜ができる正確なメカニズムを特定し、それが紅茶の味にどのように影響するのかについて分析した。
一方、紅茶の表面にできる膜の分子生物学的分析を行なったところ、この膜は紅茶に苦みや酸味を与える分子からできていることが判明した。
そこで研究者らは、紅茶を淹れるとき、水の硬度が高いことで、紅茶の表面に膜が生成され、それが紅茶の味質をより向上させることができるとし、紅茶を入れる際に使う水の硬度は下げないほうがよいとの結論に至った。
紅茶が研究対象としてこれほど高い注目を浴びているのは、紅茶には、まだ完全には解明されていない驚くべき特性があるからであろう。中国の研究者らが、紅茶を飲むことでクリエイティブな思考を向上させることができることを明らかにしたというニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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