新型コロナウイルス

接種率81%のシンガポールが60歳以上を対象にブースター接種開始 新規感染増加で

コロナウイルスのワクチン接種率81%と世界的にも高水準にあるシンガポールで、新たな感染者の増加傾向が見られることから、政府は60歳以上の人を対象にしたブースター接種(3回目のワクチン接種)の開始に踏み切った。NHKが報じた。
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シンガポール政府のワクチン接種センターのサイトによれば、同国が接種に用いているワクチンはファイザーとモデルナの2種。NHKの報道によれば、デルタ変異株の拡大に伴い、市中での集団感染が増えており、新規感染者数は8月中旬の15人が1月後の9月14日には832人にまで増えている。シンガポール政府はこの事態をうけ、9月15日から60歳以上の人などを対象にしたブースター接種を開始した。
シンガポール政府はこの措置について、接種後の時間経過で免疫が低下すること、高齢者は重症化しやすいことを理由に挙げている。
一方で世界保健機関(WHO)からは、現在、大規模なブースター接種を実施する切迫した必要性はないとの考えが示されている。WHOは、ファイザー、モデルナなどの伝令RNAワクチンにしろ、アデノウイルスをベースにしたロシアの「スプートニクV」にしろ、あまりにも早い時期または頻繁に追加接種を行うと、心筋炎やギランバレー・バレー症候群を起こす恐れがあると指摘している。
現在、日本ではいわゆるワクチン接種後に感染する「ブレークスルー感染」が確認されている。
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