国名を「ルーシ・ウクライナ」に改名? ウクライナ前大統領が現政府の提案に反発

ウクライナ政府の高官らは国名を古代の名称「ルーシ」を含んだ「ルーシ・ウクライナ」に変更する案や、キリル文字の使用を廃止してラテン文字に移行させる案などを次々と提案している。こうした動きに対し、野党「欧州連帯」党首のペトロ・ポロシェンコ元大統領は実際の問題から国民の関心を逸らす試みと評価している。
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ポロシェンコ元大統領はドニエプル市で開催されたフォーラム「国家の土台からウクライナの未来を」に参加した中で次のように発言した。 
野党はありとあらゆる根拠のない刑事事件によって駆逐されようとしている。これはテクニックを身につけた人々(現行政府を指す:スプートニク日本編集部)である。彼らは皆さんの前では道化を演じ、完全に馬鹿げたアイディアを打ち出し、それによって皆さんの関心をそらそうとしている。例えば、ウクライナの名前を変えよう、まさにこれを今議論しようとか。ラテン文字に変えよう、それより大事なものは何もないとか。大きな紋章を国旗に描こうとか。しかし、彼らが何をやってるか理解していない人物だとは思わないでいただきたい。なぜなら彼らがこうしたことをやっているのは自らの策略を隠蔽し、皆さんと私たちの関心をそらそうとしているのです。
また、大半のウクライナメディアでは実際の問題が報じられていないと苦言を呈した。 
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先に、ウクライナ大統領官邸長官のアレクセイ・アレストビチ非常任顧問は様々な問題発言を行い、社会的に反響を呼んだ。その例として、アレストビチ非常任顧問はウクライナの国名を「ルーシ・ウクライナ」に変更することを提案したほか、アフガニスタンの難民は一般的なウクライナ人よりも知能が高いなどといった発言を行った。また、「ウクライナ合衆国」と改名することも提案していた。
その他、ウクライナ国家安全保障・国防会議のアレクセイ・ダニロフ書記はキリル文字からラテン文字への移行に加え、ウクライナ語と並んで英語の義務化も提案した。この提案は国内で様々な反論を呼んだ。その例としてタラス・クレミン国家語保護全権はウクライナがキリル文字を放棄することによってウクライナ語の正書法には様々な問題が発生するほか、ラテン文字へのシフトは「反ウクライナ的」選択に他ならないと反発していた。
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