新型コロナウイルス

FDA、ファイザーのワクチン追加接種承認の提案に反対 ワクチンの有効性急低下の報告を受け

新たなデータによると、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの有効性は、2回接種完了からわずか4か月後に急低下した。これを受けFDAは、ファーザーのワクチン追加接種承認の提案に反対した。
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ファイザーは今月17日、FDAのワクチンならびに関連生物製剤に関する諮問委員会に提出した文書を公開した。
人気のある「mRNAワクチン」を製造するファイザーは、研究データに基づき、同社製の新型コロナウイルスワクチンは、接種からわずか数ヶ月後に感染力の高い変異株「デルタ株」に対するその有効性がほぼ半減していると発表した。
ファイザーは新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種を提案したが、FDAの諮問員会は追加接種の承認に反対した。承認案は、圧倒的多数で否決された。理由は、安全性に関するデータの欠如
ファイザーの報告書では、南カリフォルニア・カイザーパーマネンテ・メディカル・グループが実施した最近の研究にも言及されている。同グループは、ファイザーとバイオエヌテックが共同開発したワクチン「コミナティ筋注(COMIRNATY)」の新型コロナウイルス変異株に対する一般的および特有の有効性を評価し、ワクチン接種後のコロナ患者の入院事例を経時的に分析した。
研究者らは、2020年12月14日から2021年8月8日までに米全土で収集されたデータを使用し、新型コロナウイルスの「デルタ株」やその他の変異株を研究した。主な結果は、「デルタ株」に対するファイザー製ワクチンの有効性について、接種から1カ月間は高かったが、2回目の接種から4カ月間で(93%から53%へ)急低下したことを示している。
Figure 1. Adjusted VE Against SARS-CoV-2 Infections: KPSC Members ≥12 Years of Age
カイザー・パーマネンテの研究者らも、ファイザー製ワクチンについて、新型コロナによる入院を防ぐ効果が持続するのは「約6か月」であり、「新型コロナウイルス感染症に対する有効性の低下は、第一に、デルタ株がワクチンによる防御を回避しているのではなく、(ワクチンの作用の)低下が原因である可能性が高い」と結論付けた。
FDAに提出された報告書によると、現時点におけるファイザーの戦略は、自社製ワクチンの追加接種を約6カ月ごとに行うことにある。この提案は、ワクチン接種後の感染症例の事後解析に基づいて作成された。これはファイザーが現在検討している唯一の解決策とみられる。
一方、ワクチンの有効性が急低下しているものの、ファイザーはFDAから追加接種の承認を得ることができなかった。しかし、ファイザーがオーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの政府から、同じような(否定的な)返答を受け取るかどうかはまだわからない。
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イスラエル保健省、ファイザー製ワクチン3回目接種の効果を評価
2021年初頭にいち早くワクチン接種キャンペーンを実施し、最も成功したかに見えた米国を含むファイザー製ワクチンに大きく依存していた国々は、今や再び深刻な感染者急増に見舞われている。
とりわけ、人口の60%以上がファイザー製ワクチンを2回接種したイスラエルは、ファイザー製ワクチンの有効性のわかりやすい例となった。
ファイザーがここ数ヶ月で直面した問題はこれだけではない。メイヨー・クリニックのプレプリントによると、「デルタ株」に対するファイザー製ワクチンの有効性は76%から42%に低下した。
一方、このように指標は高くないものの、ファイザーとバイオエヌテックは、2021年7月までに世界中で21億回分のワクチン供給の契約を結び、年末までに30億回分のワクチンを供給する可能性がある。
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