ガーディアン紙によると、パルリ氏とウォーレス氏はロンドンで二国間会議を開き、シンクタンク「フランコ・ブリティッシュ・カウンシル」のイベントで2日間講演する予定だった。
ピーター・リケッツ共同議長は同紙に対し、会談は「延期された」と語った。
英国の情報筋は先に、会談の実施希望を表明していた。また、情報筋の1人は、両国の間では防衛分野における「強力で緊密な」パートナーシップが維持されていることを強調した。
しかしながら、同紙の報道によると、フランス政府は、オーストラリアがフランスの造船会社ナバル・グループとの潜水艦建造契約の破棄を決めたことについて憤慨しているという。
潜水艦製造契約破棄を巡り、フランス外務省は米国とオーストラリアに駐在する自国の大使を協議のため本国に召還した。フランス政府が米国とオーストラリアの大使を召還するのは史上初めて。
オーストラリアは2016年、フランスの造船会社ナバル・グループと潜水艦12隻の建造契約を結んでいた。契約額は560億ユーロで、これはオーストラリア史上最大の防衛契約となった。しかし、オーストラリアのモリソン首相は16日、フランスとの潜水艦建造に関する契約の破棄を一方的に発表した。
オーストラリア、米国、英国は15日、安全保障および防衛分野における3カ国のパートナーシップ「AUKUS」の創設を発表した。3カ国は今後1年半にわたり、オーストラリアへの技術移転に取り組む。これは米国がこれまで英国とのみ共有してきた原子力潜水艦などに関する技術。
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