20日、同選手は自身のインスタグラムでキャリアを閉じることを明らかにした。彼女は、引退を決めたのは背中に問題を抱えており、それが完璧なトレーニングの障害となっているとコメントした。また、エリザベート選手は、現在、カザフスタンに滞在しており、ここで年末練習に励むとも述べた。
両親やコーチ、事務局、そしてファンへの感謝を述べた後、トゥルシンバエワ選手は、「私はいつも自分の国でフィギュアスケートを普及したいと思っていました。そして、とうとうそのチャンスが私にめぐってきました」と強調した。
彼女がフィギュアスケートを始めたのは5歳の時。その後、12歳の時にエテリ・トゥトベリーゼコーチのもとでトレーニングすることになった。同コーチの指導のもと、彼女は自身にとって歴史的な演技を2019年の世界選手権で披露している。この大会でエリザベート・トゥルシンバエワ選手は、アリーナ・ザギトワ選手やエフゲニア・メドベージェワ選手と表彰台で肩を並べている。そのときの演技は彼女にとって歴史的であるだけなく、彼女の母国・カザフスタンにとっても、フィギュアスケートの世界においても貴重なものとなった。女子シングルスケートでメダルを獲得するのは同国にとっても初めてであった。そして、まさにトゥルシンバエワ選手が、シニア大会で4回転ジャンプを成功させた初のフィギュアスケート選手となった。彼女の成功以前にも日本の安藤美姫選手やロシアのアレクサンドラ・トゥルソワ選手も成功しているが、彼女たちがこのジャンプを披露したのはジュニアの大会だった。
また、トゥルシンバエワ選手は、2019年四大陸選手権、2019年夏季ユニバーシアードで銀メダル、2016年ユース五輪でも銅メダルを獲得している。
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