欧州委員:EUと米国の関係に何らかの異変

地域内市場担当の欧州委員であるティエリー・ブルトン氏は、欧州では、米国との関係で何らかの異変が生じ、それは仏米関係での緊張が貿易と商業技術へ波及する恐れがあるためだと語った。フィナンシャル・タイムズ紙のインタビューで同氏がコメントした。
この記事をSputnikで読む
ブルトン氏のコメントは、フランスがEUに対し、今月ピッツバーグで行われるハイレベルでの米欧貿易技術会議を延期するよう圧力をかけようとした後に述べられた。
同氏によると、AUKUS(オーストラリアと英国、米国の三国間の軍事同盟)の創設と新連合国とフランスの関係における状況を背景に、EUは米国とのパートナーシップを再考するかもしれないという。
米英豪の新たな軍事同盟「AUKUS」について我われは何を知っているのか?
欧州委員会は、米国とEUの貿易代表が数週間取り組んできた会議を継続するかどうかを近日中に決定する必要がある。
以前、ジョセップ・ボレル欧州連合外務・安全保障政策上級代表は、欧州諸国の外相は、AUKUSとの紛争でフランスを支持したと述べている。
ボレロ氏は、「この(潜水艦取引の決裂に関する)発表は、アジア太平洋地域におけるEUとの広範囲な協力への呼びかけに矛盾している」と表明した。
英国と米国、オーストラリアは、防衛安全保障協力に関する協定(AUKUS)を締結した。このことは18ヶ月間でオーストラリア海軍のために原子力潜水艦を建造することを意味する。これによりオーストラリア当局は、12隻の攻撃型潜水艦の建造についてフランスとの「世紀の契約」を破棄することを決定した。
関連ニュース
コメント