NASA火星探査機「インサイト」3回の大型振動を計測

NASA火星探査機「インサイト」は18日、火星滞在1000日目を迎え、同時にこれまで観測された中で最も強く長い地震を記録した。振動はマグニチュード4.2、継続時間は1時間半。NASAジェット推進研究所が公式サイトで発表した。
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今回の地震は「インサイト」がこの1カ月に記録したうち3番目に大きなもので、8月25日にはマグニチュード4.2と4.1が記録されている。
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地震は記録できていなかったかもしれない

これら3回の地震はNASAエンジニアが探査機のソーラーパネルの取り扱いにおいて、ある手入れをしなかったら記録されていなかったかもしれない。火星では今の季節は低温が特徴的で、ヒーターをさらに稼働させる必要がある。ところがソーラーパネルに積もった粉塵により、電力が低減。それでも地震計はオン状態を維持できていた。この秘密はインサイトのロボット・マニピュレータにある。マニピュレータを使いソーラーパネルの1枚に大粒の砂を撒き、風で吹き飛ばされる際に微小粉塵を一緒に持ち去ってもらおうと期待した。この読みは当たり、ソーラーパネルの電力レベルは大幅に向上し、地震計の作動が可能になった
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