新型コロナウイルス

ワクチン接種の母親からコロナ抗体持つ新生児

科学者らの調査で、ワクチンを接種した母親から誕生した新生児は母体から高いレベルのコロナウイルスへの抗体を受け取ることが明らかになった。ブルームバーグが米医学誌「分娩学と婦人医学」に掲載された調査結果を引用して報じた。
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研究対象とされたのは、ファイザー社またはモデナ社のコロナウイルスの予防接種を受けた母親から誕生した新生児36名。出生時に受けた抗体検査で全員の赤ちゃんがコロナウイルスの抗体を持っていることがわかった。
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赤ちゃんは、抗体を含む母乳を飲んでいる間はコロナから守られている可能性がある=学者
この研究の著者の一人、産婦人科医のアシュリー・ローマン氏は今回の発見について、予想外であり、医療にとって重要な意味を持つと指摘している。
ブルームバーグは今回の発見により、妊娠中にコロナ・ワクチンを接種する女性が増える可能性があると指摘している。米国疾病予防管理センター(CDC)の調べによると、9月11日現在、18歳から49歳までの妊婦のうちコロナの予防接種を受けている割合は30%に過ぎない。
生まれながらにコロナウイルスの抗体を持つ赤ちゃんは、もはや珍しい存在ではない。例えば、2020年3月の時点ですでに中国の科学者らが、妊娠中にコロナウイルスに感染した母親から生まれた赤ちゃんにはコロナウイルスの抗体があることを報告した。シンガポールでは2020年11月、感染した女性から抗体を持つ赤ちゃんが生まれており、翌月12月にも同じく感染した母親から生まれた赤ちゃんに抗体が検出されたことが報告されている。イタリアでも2021年に早くも抗体を持った赤ちゃんが生まれましたが、この時は母親は病気ではなく、妊娠7ヶ月目にワクチンを接種していました。
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