トゲを持つ恐竜の化石 モロッコで発見

欧州、モロッコ、南アフリカの研究者らが、モロッコのミドルアトラス山脈で農家が発見した化石を調査したところ、その化石がこれまでに発見された中でも最古のアンキロサウルスであることが分かった。この恐竜は、体を守るためにトゲを持っていることが特徴。この発見に関する論文が、米科学誌「生態学と進化」に掲載された。
この記事をSputnikで読む
今回発見された新種は、「Spicomellus afer」と命名された。「Spicomellus」は「棘のある襟」、「afer」は「アフリカ」を意味する。見つかった化石は、1億6700万〜1億6300万年前のもの。
地球温暖化を恐竜を手掛かりに予測
メイドメント氏は、この恐竜が最古のアンキロサウルスであり、他の全てのアンキロサウルスがここから進化しており、系統樹の全く新しい枝を形成している可能性があるとみている。
古生物学者らは当初、この化石は2019年に確認されたミドルアトラス山脈に生息するステゴサウルスの新種「Adratiklit boulahfa」の骨ではないかと推測していたが、化石から切り取った薄い切片を顕微鏡で分析したところ、アンキロサウルスに特徴的な繊維パターンが見つかった。あまりにも珍しい発見(しかも化石は仲介者を通じて購入)だったため、当初は偽物ではないかと疑われたが、CTスキャンで調べてみたところ、人工的に作られた痕跡はみあたらなかった。
関連ニュース
コメント