研究者らは、人型ロボット「ペッパー」に被験者32人の話を聞いてもらい、ペッパー自身があらかじめ出した決定を変えさせてみるという実験を行った。
実験は2パターンに分けて行われた。1つめのパターンでは、ペッパーを一部の被験者に権威者として紹介し、交流してもらった。しかし、別のパターンでは被験者は研究チームの1人であり、ペッパーはタスクを完了させるためのアシスタントとして行動させた。
実験の結果、ペッパーが仲間として振る舞うと、人々はより積極的にペッパーの話しを聞くようになることが分かった。研究者によると、こういった現象が起きたのは、人々がロボットを権威者としての正当性をもつことを認めようとしていないためだという。また、多くの人々(主に男性)は、権限を持ったロボットに警戒心を抱くことが明らかになった。
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