前回の調査では、内側の堤(第1堤)の南側から東側の墳丘前方部に近い区画で発掘。1列に並んだ円筒埴輪や石敷きを確認した。今回は範囲を広げ、同じく第1堤の後円部に近い東側から北側の3か所を対象とした発掘調査となる。
調査は10月5日から12月上旬にかけて行われる予定。
仁徳天皇陵古墳は、全長486メートルある日本最大の前方後円墳で、大阪府の「百舌鳥(もず)・古市古墳群」の一つ。5世紀前半から中頃の築造とされており、仁徳天皇の陵墓として宮内庁が管理している。しかし被葬者は明らかになっていない。
宮内庁はこれまで、仁徳天皇陵古墳について「静安と尊厳の保持が最も重要」であるとして、古墳内への部外者の立ち入りを厳しく制限してきた。地元自治体が参加しての調査自体は異例のことだという。
関連記事