逮捕されたのは京都市にある衛生用品通販会社の役員の男(39)と従業員の女(30)。
2人は昨年12月から今年3月にかけ、厚生労働省の承認を受けていない中国製の検査キットを自社サイトで宣伝。「感染有無判定」「15分で結果が分かる」などと謳い、市内の客5人に対し、1個4000円程度のキット計7個を計3万360円で販売した疑いがもたれている。
また、2人はこれまでに1000万円以上売り上げたとみられている。
府警によると、2人はいずれも容疑を認めており、役員の男は「善意の気持ちから販売した」、従業員の女は「会社の利益を上げたいと思った」と供述しているという。
2人が販売した検査キットの精度は承認を受けた製品の264分の1程度で、ほとんどの場合は陰性になったという。
抗原検査キットをめぐっては、厚生労働省が27日、承認した15製品の薬局での販売を解禁したばかり。
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