NASAの木星トロヤ群小惑星の探査ミッションが危機に 米政府閉鎖の可能性で

米航空宇宙局(NASA)は、米政府機関が一時的な閉鎖に追い込まれる可能性を受け、木星トロヤ群小惑星の探査ミッション「ルーシー(Lucy)」の探査機を打ち上げる機会を逃すおそれがある。SpaceNewsが報じた。
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9億8100万ドル(1093億4000万円)の探査ミッション「ルーシー」の探査機は、10月16日にロケット「アトラス V」で米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられる予定。プロジェクトマネージャーらは、打ち上げに向けた準備は予定通り進んでいると伝えた。
NASAが最長距離に位置する惑星に探査機を打ち上げ
NASAには、そうなった場合の国際宇宙ステーション(ISS)やその他の宇宙機器に関する特別な行動計画があるが、文書によると「一方、宇宙船がまだ打ち上げられていない場合、支払いが行われていない仕事は中断される」という。
「ルーシー」は、航行する経路の点で複雑なミッションで、複数の小惑星を訪れるために、天体の万有引力を利用して探査機などの運動方向を変更する「スイングバイ」を複数回実行する必要がある。
この状況は、2021年10月のわずか20日間という探査機の打ち上げウィンドウ(打ち上げ可能な時期)に厳しい制限を課す。この期間中に何らかの理由で打ち上げが中止となった場合、ミッションが行われることはないという。
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