日本の岸田新首相はどのような政策をとるのか?河野氏はなぜ敗れたのか? 日本の専門家が答える

日本の自民党総裁選挙は、決選投票の末、岸田文雄前政調会長が河野太郎行政改革担当相を破り、新総裁に選ばれた。通信社スプートニクは、明治大学政治経済学部教授の井田正道氏に、岸田氏の政策や河野氏が党内の支持を得られなかった理由について、意見を伺った。
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さまざまな世論調査では、河野氏が高い支持率を得ていた。例えば、日本経済新聞が系列会社のテレビ東京と共同で最近実施した世論調査では、次期首相に「似合う人物」として回答者の46%が河野氏を挙げ、岸田氏は17%だった。
AERAが実施した世論調査でも河野氏がトップで、河野氏を支持する理由は「改革を一番してくれそうな人物。若手を採用したフレッシュな組閣を期待したい」、「古い自民党を壊してくれそう」といった、若さや行動力、世代交代を期待する声が大きかったという。
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一方、総裁選の1回目の投票では、岸田氏と河野氏がそれぞれ256票と255票でほぼ並び、決選投票では岸田氏が河野氏に十分に大きな差をつけて(257票対170票)勝利した。河野氏はなぜ自民党内で必要な支持を得ることができなかったのだろうか?
井田 正道氏:「確かに河野氏は発信力にすぐれ、また自民党にいながら反原発のように党とは異なる主張をするなどしてきたため、人気は高いです。しかし、自民党国会議員からすると、河野氏は党のなかでの調整・合意形成にたけているとはみられておらず、政策面では河野総裁となった場合、河野氏のエネルギー政策や年金政策に危うさを感じた議員も少なくなかったとみられます。」
スプートニク:岸田氏はどのような政策をとるとお考えですか?
井田 正道氏:「岸田首相は基本的には宏池会のリベラル保守の立場にたち、基本的には中道的なスタンスをとるでしょう。ただ、幅広い国会議員から支持されて当選したため、思い切った政策は打ちにくいのではないかとみています。さしあたり、コロナで疲弊した経済の活性化をどのようにやるかについて注目しています。」
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