一方、刑の執行にあたっては、収監されず、自宅で電子監視のもと服役する。
捜査当局によると、サルコジ被告は2012年の選挙活動に4300万ユーロ(約55億7500万円)を支出。同被告は法定選挙活動費の上限を把握していたものの、2倍近くの活動費を使ったことになる。検察側は、サルコジ被告の選挙本部は選挙活動費超過の隠蔽に裏口座を使ったとしている。
そのほかBFMTVによると、2007年にサルコジ被告はフランス企業「ロレアル(L'Oreal)」後継者のリリアン・ベタンクール氏から15万ユーロ(約1950万円)を現金で受け取り、それを選挙活動費に充てたとされている。候補者が寄付を受けられるのは1回限り、限度額は4600ユーロ(約60万円)と規定されている。
パリ裁判所はフランス元大統領ニコラ・サルコジ氏に対し、収賄と取引への影響行使で有罪とし、「盗聴事件」に関して3年の禁固刑を言い渡した。そのうち2件は執行猶予とした。
ニコラ・サルコジ氏はフランス大統領を2007年から2012年まで務めた。
関連ニュース