ロシア帝室家長顧問のキリル・ネミロヴィチ=ダンチェンコ氏によると、ペテルブルクでのロシア帝室メンバーの挙式は120年以上行われておらず、今回は歴史的、国際的に意義ある出来事だったとしている。
同氏はこの出来事を2018年サッカーワールドカップと比較し、「もっと規模の大きな例えとして、2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会を訪れた外国サポーターの印象を取り上げたい。彼らはロシア人の親切に驚き、ロシアを訪れる前に散々脅された『恐怖』は全くなかったのだから」と語った。
ゲオルギー大公とレベッカ・ベッタリーニさんの式典には欧州やアジアの皇室、王室、主権の長やメンバー、外国賓客、ビジネス界や社会の代表、文化関係者が招かれていた。ネミロヴィチ=ダンチェンコ氏は、今回の式典をきっかけに、現代ロシアの生活に国際メディアからさらに注目が集まるだろうと語った。一方、新型コロナの影響で希望者の全員がサンクトペテルブルクを訪問できたわけではないという。
ゲオルギー・ロマノフはウラジーミル・キリロヴィチ・ロマノフ(亡命中の1924年に自身を皇帝と宣言したキリル・ウラジーミロヴィチ大公の息子)の一人娘であるマリヤ・ウラジーミロヴナ・ロマノワの息子。キリル・ウラジーミロヴィチ大公は皇帝アレクサンドル2世の三男であるウラジーミル・アレクサンドロヴィチの次男で、ニコライ2世の従兄弟にあたる。