映画『The Challenge』は、宇宙でプロの俳優を撮影した史上初の作品となる。
史上初めて宇宙船「ソユーズ」を1人の司令官がプロの航空機関士の援助なしにISSに向けて操縦を行う。ソユーズ宇宙船の歴史では、単独飛行の例は数えるほどだが、今回の近代化により、宇宙飛行士の司令官を筆頭に、プロではない2人を一度に軌道に乗せることが可能となった。
シペンコ監督と女優のペレシルド氏はISSに12日間滞在する。彼らは10月17日に帰還が予定されており、カザフスタンの草原に着陸することになる。
映画製作
主役のオーデションには約3000人の応募があったが、そこから 20~30人にまで絞られ、その後、女優のユリア・ ペレシルド氏が選出された。
撮影準備のためクリム・ シペンコ監督は厳しいトレーニングを行い、15キロも体重を落と した。飛行中は彼自身がオペレーターやメイク、 プロダクションデザイナーの役割を果たすことになる。
宇宙船の司令官はアントン・シュカプレロフ氏が務め、 シペンコ監督とペレシルド氏は航空機関士としてフライトを行う。 宇宙飛行士のオレグ・アルテミエフ氏と、 オペレーターのアレクセイ・ドゥジン氏、女優のアリョーナ・ モルドビナ氏がバックアップを行う。
宇宙で撮影された映像は、映画の終盤でおよそ35分間上映される ことが予定されている。