ノーベル賞受賞の真鍋氏 気候変動への取り組みと環境への適応を呼びかけ

2021年ノーベル物理学賞を受賞した日本出身で米国籍の真鍋淑郎氏が5日、米プリンストン大学で記者会見を行った。真鍋氏は人類は気候変動と戦うだけでなく、環境に適応することを考えなければならないとの意見を表明した。
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真鍋氏によれば、気候変動は「今まさに起こっている」という。「我々はもちろん、気候変動の影響をとどめる方法を探さなくてはならない。しかし、環境に適応することを考える必要もある」と語った。
真鍋氏は「気候変動に関わる農業やエネルギー問題など、多くの分野との関わりを簡単に理解することはできない」としつつ、気候変動と政治の関係について問われると「気候変動そのものの研究より難しい質問だ」と冗談を交えた。
2060年までに地球気候変動はどうなるか 研究
今回の受賞について、真鍋氏は「とても驚いた」としたうえで、自身の研究は物理学に基づいた地球物理学であるため、当初は歴代受賞者の研究と比べられるものだろうかと思ったと明らかにした。
また、真鍋氏は、この賞が気候変動の研究成果に対し授与されるのは初めてだと指摘した。
2021年のノーベル物理学賞は、二酸化炭素の濃度が気候に与える影響を初めて明らかにした真鍋氏と、クラウス・ハッセルマン氏、ジョルジオ・パリシ氏の3人が受賞することが決定した
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