IT・科学

WHOが初のマラリアのワクチンを承認

WHOは10月6日、初のマラリア・ワクチンの使用を承認した。ニューヨークタイムズ紙とロイター通信によれば、初のマラリア・ワクチンの承認はアフリカの子たちへの大規模な接種に焦点を当てている。同ワクチンは、寄生虫を原因とする病気に対し、世界で初めて開発されたワクチンになった。
この記事をSputnikで読む
グラクソ・スミスクライン社が開発したMosquirix(RTS,S)ワクチンは、最も致死率の高いマラリア病原体である熱帯熱マラリア原虫を標的とし、それに対する小児期の免疫力を守ることを目的としている。
臨床試験では、重症マラリアに対しては導入後1年目の有効性は50%であったものの、4年目には有効性はほぼゼロになることが確認されている。ただしマラリアによる死亡者数の半分近くは重症マラリアが占めているため、WHO関係者はこの効果に期待している。マラリアによる死亡率が最も高い国にワクチンが供給された場合、年間540万人近くの患者の感染を防ぎ、5歳未満の児童約2万3000人の命を守ることができるとされている。
ニューヨークタイムズ紙によれば、マラリアによる死者は年間およそ50万人。そのほとんどが熱帯アフリカで発生しており、死者のおよそ半分以上にあたる26万人近くが5歳未満の児童。
関連ニュース
コメント