欧州の標準価格を示すオランダTTF(もっとも流動的な欧州のハブ)の11月先物は1000立法メートルあたり約1260ドル(約14万円)で取引が開始され、モスクワ時間15時13分(日本時間21時13分)現在で1370ドル(約15万2500円)まで値上がりしたが、その後、崩壊が続いた。15時57分現在、1073ドル6セントの水準で取引され、数分後には1000ドルを割った。
前日、天然ガスの先物は記録的な価格に達し、1000立方メートルあたり1937ドル(約21万5700円)を示した。
前日、プーチン大統領は、天然ガスの投機的な価格高騰の4つの鍵となるポイントを指摘した。まずはじめが、取引所が有利となる長期的契約を放棄するというミス。
また、同大統領によれば、寒い冬と暑くて無風な夏が組み合わさり、それによって発電量が低下したことが高騰を引き起こしたという。同じく、昨年の危機後、急速に経済が回復し、エネルギー需要が「再燃した」ことも関係している。
一方、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、欧州を席巻したエネルギー危機の解決にはクリーンエネルギーへの転換が必要だと表明した。
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