犯人の本名を焙り出した「The Case Breakers」は元捜査官、ジャーナリスト、軍事諜報機関の将校など、様々な専門分野にまたがる40人以上のスタッフで構成されている。その「The Case Breakers」が特定した犯人の本名はゲイリー・フランシス・ポスト。この人物は2018年に死去していた。
「The Case Breakers」は司法医療鑑定の資料の中から証拠を見つけ、さらにポストの秘密の部屋から写真を発見した。ある1枚の男の写真には、生き残った被害者の証言から作られたモンタージュ写真にあるものと同じ傷跡が見つかった。「The Case Breakers」はさらにゾディアックのある手紙を解読し、そこに含まれている暗号の鍵がポストのフルネームの「ゲイリー・フランシス・ポスト」であり、レターを正しく読むためにはその文字を削除しなければならないことが発見した。ゾディアックは自分の本名をそっくりそのままレターに入れていたにもかかわらず、50年以上にもわたって誰もそれを解読することができなかった。
ゾディアックは1960年代末から1970年代初めにかけて米ノース・カリフォルニアで連続殺人事件を起こした。米連邦捜査局(FBI)はゾディアックが5件の殺人事件に関与したことは暴いたものの、ゾディアック自身はある手紙で37人を殺害したと書いている。最初の殺人事件の発生以来、数十年間に治安維持機関によって多数の潜在的な容疑者が検挙されている。
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