新型コロナウイルス

EUはロシア製ワクチンの承認問題に偏見を持っている=露ラブロフ外相

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は10日、セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領との会談後、ロシア政府とEUの間での新型コロナウイルスワクチンの相互承認に関し、ロシア製ワクチンへの偏見等が原因で未だ合意に至っていないと表明した。
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ラブロフ氏は、ロシアが長い間ワクチンの相互承認について欧州連合(EU)と交渉しているという事実を指摘した。「(相互承認に関する)合意に至っていない理由はいろいろある。関連する手続きの精査のような客観的な理由もあるが、政治的な理由によるロシア製ワクチンへの偏見的な態度が見られる」と語った。
また、ラブロフ氏は、プーチン露大統領が世界の新型コロナワクチンの特許免除を支持したことを指摘。「ロシア側はこの立場を変えていないが、特許を持つワクチンを製造している国々はこの立場を共有しなかった」と述べた。
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「しかしながら、EUの多くの国では、人々の接触に向け我々が最適な条件を保障することに関心があると思う。常識が浸透することを願っている」とラブロフ氏は語った。
ロシアの新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」は、欧州医薬品庁(EMA)によるEUでの使用に向けた承認を受けていない。「スプートニクV」を使用している(ハンガリーなどの)国はEUのデジタル接種証明書を発行する権利を持っているが、EUの他の国々は独自の裁量でこれらの証明書を受け入れる場合と受け入れない場合がある。
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