血液が採取されたのはステーションの滞在日数が平均169日のロシア人クルー、5人。5人からは飛行の前と地球帰還の後の2回、血液が採取された。
調べられたのは脳の損傷と相関関係がある5つのバイオマーカーで、この結果、NEFL、GFAP蛋白、アミロイドβの3つ値は地球帰還後に著しく上昇していることがわかった。
神経生物学者の予測では、NEFLとGFAPの増加は軸索損傷と呼ばれる一種の神経変性が原因。NEFLとアミロイドβタンパク質の測定は、アルツハイマー病と関係した脳の損傷の初期段階を特定する方法として、現在研究されている。
ただし何が原因となってレベルが上昇したのかは、現時点ではわかっていない。
科学者たちはすでに2020年9月の段階で、ISSの長期滞在が脳の構造にどのような影響を与えるかを報告していた。
関連ニュース