フォーラム「ロシアエネルギーウィーク」の会議で発言した外相は、「我々はウクライナを経由してガスを供給するとの提案を拒否した。我々は自国のエネルギー安全保障を促進しなければならないからだ。この決定事項は、我々が採択したものであり、我々が合意できる内容を持つものだ。我が国の主権を侵す権利を持つ者はいない」と述べた。
ロシアの「ガスプロム」とハンガリーの「MVM CEEnergy」はこれより前、ガスパイプライン「トルコ・ストリーム」を通じて、セルビア、オーストリアを経由したガス輸送に関する2つの長期契約を締結した。いずれのルートもウクライナを回避した形となっている。
外相は「我々はこの新たな輸送ルートができたことを嬉しく思う。このルートに関しては、なんの不満も心配もない。ルートは開通したばかりで、新しく、近代的であり、不具合が生じる可能性は圧倒的に低く、とりわけ長期にわたって修理されていないウクライナのガス輸送システムに比べればはるかに低い」と説明した。
これに対しウクライナ外務省は、今回のロシアとハンガリーが合意を結んだことに落胆していると述べ、このことはウクライナ・ハンガリー関係に損害を与えることになるだろうとの見方を示した。
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