米テキサス州の中絶禁止法、最高裁に差し止め請求へ=バイデン政権

米国のジョー・バイデン政権は15日、人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁止したテキサス州の新法について、連邦最高裁判所に施行の差し止めを申し立てた。米司法省が明らかにした。この新法は、胎児の心拍が確認された時点で中絶を禁止するという米国内でもきわめて厳しい内容を持つ。
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司法省のアンソニー・コーリー報道官は声明を表し、第5巡回連邦控訴裁判所が同法の施行差し止めを無効だとして施行を再開すると決定したが、司法省はこれを取り消すよう最高裁に求める意向だとした。
連邦地方裁判所は先週、テキサス州の新法は「甚だしい憲法違反」であるとして、施行を一時的に差し止めていたが、控訴裁判所がこの差し止め命令を無効と判断し、同法の施行が再開されたことから、この法をめぐる闘争は最高裁判所に持ち込まれることとなった。
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最高裁は9月にこの新法の差し止め請求を退けたが、これは控訴裁判所が再開の決定を下す前であり、再び施行差し止めの判断が下される可能性がある。
9月、テキサス州では、胎児の心拍が確認された場合、つまり6週目から人工中絶を禁止する法案が発効された。その際、レイプや近親相姦による妊娠も例外とならない。「医療的な緊急事態」は、女性が法に違反せずに人工中絶が可能となる唯一のケースとなる。
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