東京五輪・パラ期間中に4.5億回のサイバー攻撃 運営に問題なし

今夏開催された東京オリンピック・パラリンピックの期間中、大会運営に関わるシステムやネットワークに、合計約4億5000万回のサイバー攻撃があったことが明らかになった。21日、NHKが報じた。
この記事をSputnikで読む
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会と大会のサイバーセキュリティーを担当したNTTが共同記者会見で明らかにしたところによると、大会期間中、運営に関わるシステムやネットワークで合計4億5000万回のサイバー攻撃が観測されたという。

サイバー攻撃は幅広い国や地域から行われたとみられており、その回数は、データが比較可能なロンドン大会(2012年)の2倍以上にのぼる。

大量のデータを送りつけてサイトを閲覧できなくするサイバー攻撃や不正ログインを狙う「パスワードスプレー攻撃」などが大量に観測されたものの、運営側が対策を講じ全てをブロックしたため、大会運営への影響はなかったという。

組織委テクノロジーサービス局の舘剛司局長は会見で「サイバー攻撃は今後も増えると見ている。東京大会で得た対策のノウハウを3年後のパリ大会に引き継いでいきたい」とコメントした。
関連記事
日米欧による中国サイバー攻撃非難 中国「理不尽」と反発
日本オリンピック委員会に昨年4月サイバー攻撃 一時業務不能も公表せず
コメント