日本 LNG在庫が過去5年で最高水準

日本の経済産業省は21日、10月半ば時点での日本の大手電力の液化天然ガス(LNG)在庫は約230万トンで、昨年同時期と比べて約70万トン増加し、過去5年間で最高水準となっていることを明らかにした。経済産業省は同日、冬のガスや電力の安定供給確保に向け、電力・ガス事業者、資源開発業者・商社との官民連絡会議を開催した。
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経済産業省は「10月半ば時点のLNG在庫は過去5年間で最高水準であり、昨年同時期と比べ約70万トン増」と発表した。
この冬 世界は深刻な危機に直面 ブルームバーグ
欧州ではガス価格が過去数カ月で高騰した。8月初旬、欧州の天然ガス価格の指標となるオランダTTFの先物価格の最も近い限月取引は1000立方メートル=515ドルだったのに対し、9月末にはほぼ倍の価格となった。一方、ガス価格は、1000立方メートル=1937ドルという歴史的高値となった10月6日以降、下落し始めた。現在、欧州のガス価格は1000立方メートル=1000ドルをわずかに上回る水準を維持している。
専門家らは欧州のガス価格高騰について、欧州の天然ガスの地下貯蔵量の低水準や主な供給元による供給制限、アジアにおけるLNG需要の増加など、複数の要因と関連づけている。
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