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サケの脂肪酸誘導体 認知症の治療薬開発に役立つ可能性 研究者らが明らかに

ロシアの研究者らは、サケ(鮭)に含まれる脂肪酸誘導体が、より効果的な認知症の治療薬を作るのに役立つとみている。この研究論文は、「分子科学の国際ジャーナル」に掲載されている。
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ロシア科学アカデミーの研究機関、ジルムンスキー国立海洋生物学研究センター(極東ウラジオストク)の研究者らは、サケに含まれる2つの脂肪酸誘導体「N-ドコサヘキサエノイルエタノールアミン(シナプスアミド)」と「N-エイコサペンタエノイルエタノールアミン(EPEA)」の特性を調べた。研究者らはまず、小膠細胞の培養液に免疫反応を引き起こすリポ多糖を加えた。そこに脂肪酸誘導体2種を加えると、リポ多糖による悪影響を最大で41%軽減できることが分かった。
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さらに研究者らは、この実験で抗炎症物質が増加したことを発見した。また、2種の脂肪酸誘導体のうち、EPEAの方がより良い結果を示したことが分かった。
研究者らは今後、実験動物を使ってその有効性を検証し、認知症につながる神経変性疾患の治療薬の開発に役立てることを予定している。
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