報道によると、首都のタリンではワクチン接種の義務化に反対する抗議活動が行われた。23日は雨だったにも関わらず、抗議活動には5000人近くの市民が参加した。抗議活動は都心の自由広場で行われた。
抗議活動は、財団「家族と伝統の保護」によって組織された。財団のワルロー・ヴォーグライド代表によると、広場にはワクチン接種に反対する人々ではなく、ワクチン接種の自由を支持する人々が集まったという。取材の中で代表はこのように答えた。
私たちの国ではまさにアパルトヘイトの体制が出来上がり、政府の要求に従わない人は憲法上の権利があらゆる点で制限されてしまうのです。特に社会生活から切り離されてしまいます。
参加していた市民は、政府によるワクチン接種義務化の撤廃を要求し、接種を済ませた人と済ませてない人の間で差別を行うことに反対していた。
抗議活動に参加していた市民らは「注射針による暴行を阻止せよ」、「独裁にNO」、「ワクチン接種の自由を要求する」、「子供の健康は親が決める」、「ワクチンで脅すのをやめろ」、「神よ、エストニアを救いたまえ」など、様々なプラカードを手にしていた。広場にはエストニアの他、隣国ラトビアやリトアニアの国旗も確認できた。
エストニアでワクチン接種は2020年12月27日に始まった。保険省によると、10月23日の時点でワクチン接種を済ませた市民の数は77万9497人で、これは人口全体の58.6%に相当する。その大半の73万5562人が二度のワクチン接種を完了している。
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