国際研究チームは今回、約1億年前の琥珀に封じ込められた5ミリのカニの体を、マイクロコンピュータ断層撮影法を用いて分析した。このカニは完全に無傷の状態で琥珀の中に閉じこめられたことから、研究者は詳細に調べる事ができたという。研究者らは、今回発見されたカニを短尾科目に分類し、「クレタプサラ・アタナタ」と命名した。この琥珀は現在、中国雲南省の琥珀博物館に保管されている。
研究者によると、発見されたカニは、多くの点で現在の海岸に生息しているカニに似ているという。しかし、このカニにはエラはあるものの、大気中の空気で呼吸するのに適した器官が全くない。この点から、発見されたカニは水生か半水生動物だったと考えられている。研究者によると、これまで発見された琥珀に閉じこめられたカニの多くは、木に登る種のもの。そのため、今回発見されたものは珍しいケースだという。
スプートニクは以前、琥珀の中から恐竜時代の昆虫が発見されたことを伝えている。
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