研究者らは今回、1年間で1万4000人を超える人々から55万件超のルートを集め、分析した。
研究者らがデータを分析すると、歩行者は最短ルートではなく、少し長くても目的地からの角度偏差が最小になるルートを選ぶことが分かった。つまり、人は目的地が目の前に「見える」経路を選ぶという。この場合、人は移動時間を短縮できているように感じているという。
GPSがあれば簡単に最短ルートを出すことができるが、人間や動物の脳では同じ事ができない。野生動物の世界では、エネルギーは非常に貴重な資源であり、捕食者から逃げなければならないときに、最短ルートを算出できずエネルギーを無駄にしてしまうのは非常に愚かなことといえる。
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