グテーレス事務総長は、ドイツ、ベルリンで開かれた世界保健サミットの参加者らに対し、ビデオメッセージを送った中で、ワクチンの4分の3が高所得国と上位中所得国に供給されていると述べ、ワクチン・ナショナリズムとワクチンの溜め込みはすべての人々を危険に陥れていると指摘した。
また、グテーレス氏は10月、新型コロナワクチンの世界的戦略を取りまとめるため、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長の立場に同調したことを明らかにし、2021年末までにすべての国の40%、2022年の半ばには70%に有効で公正な価格のワクチンを供給する計画だとした。
さらに、グテーレス氏は、ワクチンの生産者と生産国がワクチンを平等に分配するという約束を遂行し、技術を移転し、知的財産を譲渡し、多くの国がワクチンを生産できるようにすることが必要だと強調した上で、公正な分配を保証するためには80億ドルの資金投入が必要であり、G20の協力を呼びかけると述べた。
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