サイバーセキュリテイーの専門家で、米国家安全保障局の元職員であるエドワード・スノーデン氏は、自身のツイッターアカウントで、ブロックチェーンスタートアップの「Worldcoin」を非難した。同社はネットユーザーらに対し、スキャンした網膜と交換に仮想通貨でベーシックインカムを提供するという。スノーデン氏は、「これは人々にとっては網膜のグローバルスキャンのように見える。どうやら開発者らは予め悪い結果を一掃し、すべてのデータは将来的に消去されると話しているらしい」と述べた。米国の専門家によれば、個人の生態認証データの消去が表明されたにも関わらず、このスキャンのハッシュ関数は今後ずっとデータベースに保存され、それらのおかげでいつでも難なくユーザー個人を特定することが可能となるという。
スノーデン氏はユーザーらに対し、第3者に自分の生態認証データを渡さないよう警告した。同氏は、「詐欺防止サービス、つまり、詐欺への対応のために、自分の生態認証データを使用しないでください。このためにデータを決して活用しないでください」と強調した。
以前、通信社「スプートニク」は、エドワード・スノーデン氏がすべての政府のデジタル通貨を否定し、これらは社会にとって危険であると指摘したことを報じている。
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