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インフルエンザ株の1つ、コロナのパンデミック中に消滅か=研究

インフルエンザワクチンに定期的に含まれている4種類の株のうちの1つ、B/Yamagata(山形系統)株が、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まってから完全に消滅した。サイトMedical Xpressがオーストラリアの研究チームを引用して報じた。
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現行のインフルエンザワクチンには、A/H3N2型(香港型)、A/H1N1(豚型)、B/Victoria(ビクトリア系統)、B/Yamagata(山形系統)の4種類の株が含まれている。
昨シーズンにB/Yamagataの感染が疑われた事例は、わずか31件だった。
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B/Yamagataは、他の主要なインフルエンザウイルス株よりも常に感染性が低く、変異速度が遅い傾向があり、B/Yamagataのワクチンは2015年以来改良されていないという。
研究チームは、これらの要因が新型コロナウイルス感染症のパンデミックをめぐる状況と相まって、B/Yamagataの世界的な流行の強力な抑制と、その潜在的な消滅に貢献した可能性があると考えている。
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