日本の岸田文雄首相は、ASEAN首脳会議にオンラインで出席した。
新型コロナ対応で岸田首相は、日本はASEAN地域に1600万回分以上のワクチンを供与するとともに、コールド・チェーン整備などのため約320億円の無償資金協力を実施したことを紹介。ASEAN包括的復興枠組を強力に支援しており、各国の経済回復に寄与するため、約1950億円の無利子に近い財政支援円借款を実施していると強調した。
また、クローズド・セッションでは東シナ海および南シナ海の問題についても取り上げられた。
岸田首相は、この間の北朝鮮による弾道ミサイルの打ち上げを、「地域や国際社会の平和と安全を脅かしている」と指摘し、安保理決議の完全な履行が不可欠であるとの見解を示した。
ミャンマー情勢については、日本はASEANの取組を支持していること、また、ミャンマー国民への人道支援の重要性について言及した。
岸田首相は会議の中で、日本とASEANの友好協力50周年となる2023年に、日本で特別首脳会議を開催し、「日本とASEAN関係を新たなステージに引き上げる」意向を表明した。