中国が行った極超音速兵器の発射実験について、米軍のミリー統合参謀本部議長は1957年に旧ソ連が世界初の人工衛星スプートニクを打ち上げたときの衝撃に近いものがあるとの認識を示していた。これを受けて、サキ報道官はブリーフィング会見の中で次のように発言した。
ミリー統合参謀本部議長の発言についてはもちろん承知している。コメントは、中国が兵器の近代化を進めていることに対する懸念を表したもので、我々もこれに同意する。中国は地域の緊張を高める可能性を探り続けており、我々はそれに対する懸念を抱き続けている。
「フィナンシャル・タイムズ」によれば、中国は米当局者の意表を付くような最新の技術力を見せつけた。複数の関係者らによると、ロケットに搭載された極超音速滑空体は、標的には到達しなかったものの、実験は中国が極超音速兵器の開発において驚異的な発展を遂げ、米国の予想を超えた技術力を有していることを証明した。今回の実験について知る関係者の一人は、「いかにしてこのような技術を獲得できたのか理解できない」と評している。
先にジョー・バイデン大統領は、中国が核弾頭を搭載可能な極超音速兵器の発射実験を行ったことに懸念を表明していた。CNNの記者がツイッターでバイデン大統領に極超音速兵器の発射実験について質問を行ったところ、「その通りだ」と返答があった。
関連ニュース