IT・科学

日本の研究者らが大海のマイクロプラスチック粒子の数を計算

日本の九州大学の研究者らが、世界の大海のマイクロプラスチック粒子のおおよその数を計算した。
この記事をSputnikで読む
マイクロプラスチック粒子の大きさは5ミリ以下とされ、海のさまざまな深さを数千キロも漂う。また、その拡散の範囲は分解と流れの早さ次第となる。これらの粒子の数を計算するため、研究者らは2000年から2019年にかけて世界各地で集めた8218ヶ所の海水データを分析した。
研究者の1人である磯辺篤彦氏は、「私たちのデータ収集は自然界のマイクロプラスチックの実数を明らかにし、海洋生物および自然環境に対する正確な影響を評価する上で研究者らの力となる」と語った
新型コロナウイルス
全世界と共に日本が非分解プラスチックに対する闘いを宣言
研究者の調査によれば、世界の海面には24兆4000万のマイクロプラスチック粒子が存在し、重量は8万2000トンから57万8000トンに相当する。研究者らは、インド洋と南シナ海の濃縮データと、直径300ミクロン以下の粒子およびナノ粒子のデータが十分ではないために、粒子の実数はおそらくもっと多いと指摘する。
マイクロプラスチックは、繊維状の微小プラスチックで、衣服や化粧品、洗剤などに含まれている。長さが1ミリ以下であるマイクロプラスチックは、その小ささゆえに、従来のろ過方法ではほとんどろ過できない。マイクロチップが体内に入ると(ペットボトルを飲んでいる時でも入る可能性がある)、深刻な病気の発症につながる。
関連ニュース
英国 全ての使い捨て用品の使用に課金開始へ
香港理工大微生物学部 マイクロプラスチック除去方法を発見
コメント