「AUKUS」をめぐるスキャンダルでもフランスは米国との協力を再開

フランスは、両国が世界の重要問題の解決に関与していることから、米国との協力を再開することになる。フランスのガブリエル・アタル政府報道官が表明した。
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同報道官は、テレビチャンネル「BFM TV」の番組の中で、「気候やアフリカのサヘル地域でのテロとの戦いなど、世界にとって重要な問題の解決に関わっているため、米国との二国間協力を再開する必要がある」と語った。
アタル報道官は、フランスと米国は、AUKUSとのスキャンダルによって損なわれた関係への信頼を回復しなければならないと強調した。
米仏大統領、信頼回復の取り組みを歓迎
米国政府とフランス政府の間の緊張は、オーストラリアと英国、米国の間で結ばれた新しいパートナーシップ「AUKUS」に関わって生じた。オーストラリアは、この三国間パートナーシップに照らして、フランス企業「Naval Group」との560億ユーロ(約7兆4280億円)の潜水艦契約からの撤退を発表した。
オーストラリアと米国、英国は15日、安全保障および防衛分野における3ヶ国のパートナーシップ「AUKUS」の創設を発表した。3ヶ国は今後1年半にわたり、オーストラリアへの技術移転に取り組む。これは米国がこれまで英国とのみ共有してきた原子力潜水艦などに関する技術。
以前、オーストラリアのスコット・モリソン首相は、フランスとのさらなる協力とインド太平洋地域における両国間の共同作業の再開を期待していると述べた。
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