デビッド・デュバリさんは2013年からNovant Health社でマーケティング・コミュニケーション担当の副社長を務めていた。ところが理由の説明もなしに2018年7月30日に突然解雇された。その後企業側は同ポストに黒人女性を採用。デュバリさんはこの人事を、企業が幹部内のジェンダー・人種多様性の水準アップを図るため行ったと考え、訴訟を起こした。
ノースカロライナ州裁判所は、デュバリさんはNovant Health社のインクルーシブ志向の犠牲になったと判断。陪審員の評決では「デュバリさんの性と人種が解雇の決定的要因となった」と結論付け、裁判所は企業に1000万ドルの賠償金支払いを命じた。
企業側は裁判所の決定に同意せず、広報によると、デュバリさんの解雇の理由は非効率な仕事ぶりであり、性あるいは人種による差別ではないと主張しており、上訴する構え。
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