ゴミとバクテリア-国際宇宙ステーションはまるで「雑然とした部屋」

今日の国際宇宙ステーション(ISS)はまるで「雑然とした部屋」のようで、プラスチックやゴミの臭いが充満している。ドイツのサイト「Heise Online」が報じた。
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実際、20年来の任務でプラントの大部分は使い古され、旧式化した。さらに、ステーション内は積み込まれたたくさんの物資で非常に窮屈な状態にあると同サイトは報じている。
10月末にISSに搭乗するドイツの宇宙飛行士、マティアス・マウラー氏が目にするのは、「未来のSF世界」ではなく、20年前、まだ機内にOS機能としてWindows 95または98が設備されていた時のような、独特な「レトロ感」といえる。また、ISSにはプラスチックやゴミ、汗の臭いが満ちているが、それはたくさんのバクテリアが存在するためなので驚くことではないと、同サイトは解説する。
最近、空気漏れが発見されたロシアのモジュールは、ISSでもっとも古いモジュールの1つである。同サイトによれば、それでも専門家らが保証するように、全体的にモジュールの構造はしっかりしており、ひび割れは劣化の兆候ではなく、深刻な故障が発生してもISS内のすべての生命維持システムは複製されるという。モジュールのどれかが減圧した場合、隔離が行われる。宇宙飛行士らはトレーニングの際にこうしたシナリオを想定した作業を学んでいる。さらに、「ソユーズ」とドラゴンのカプセルは、地球への帰還に使用することができる。
ISSには2週間に1度、供給が行われている。ステーション内の信じ難い狭さは、荷物の積み下ろし作業を悪夢に変える。機内には地下室や屋根裏がないため、荷物はあちこちに置き直さなければならない。宇宙飛行士の使用済の下着などの不要品は、輸送宇宙船が地球の大気圏に突入するときに燃やされる。
人間の生活環境には、バクテリアや真菌の発生は避けられない。サイトによれば、それらはISSにも存在しているという。微生物の中には、金属を腐食させるものもあれば、船内の人に危険を及ぼすものもある。報道によれば、こうしたマイナス点があるにしても、宇宙研究は、地球上で行うことができない実験があることから、その必要性がなくなることはないという。
この間、通信社「スプートニク」は、宇宙ではじめて行われた映画撮影に出演したロシアの女優、ユリア・ペレシドさんのISS滞在の印象について報じている。
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