バイデン氏、ウクライナのエネルギー安全保障を確保するようドイツに要請

米国のジョー・バイデン大統領はドイツのアンゲラ・メルケル首相とイタリアのローマで会談し、ロシアが開発を進めるパイプライン「ノードストリーム2」の建設を巡り、ウクライナのエネルギー安全保障に関する合意を遵守するよう要求した。
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ホワイトハウスのプレスリリースには、次のように記されている。

バイデン大統領はウクライナ及び欧州のエネルギー安全保障を支援する上で合衆国とドイツが発表した共同声明のさらなる遵守を実現する重要性を強調し、これによりロシアに天然ガスパイプラインを悪意ある政治的目的のために使用させないことを保障するとした。

米国は制裁によって「ノードストリーム2」の建設を中止に追い込む試みは放棄したものの、ドイツと共同で声明を発表し、ウクライナのエネルギー安全保障を支援する姿勢を示していた。これによりウクライナがロシア産天然ガスのトランジットによる利益を失うことはないとした。
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一方、ロシア政府はこれまで「ノードストリーム2」はあらゆる参加国にとって有益な経済的プロジェクトであることから、「ノードストリーム2」を政治的文脈で言及しないよう要求していた。全く同じ立場をドイツ側も示していた。
そのほか、バイデン大統領はメルケル首相とアフガニスタン情勢についても検討を行い、米国へ移住する3万5000人のアフガン難民をドイツ側が一時的に受け入れていることに謝意を表した。
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