医師らはCOVID-19感染者の中に耳鼻咽喉科の疾患が現れた例を報告した。そうした中には聴覚の消失、耳鼻咽喉の機能障害、耳鳴りが認められた。
研究の結果、SARS-CoV-2ウイルスは聴覚器官の細胞を直撃することがわかった。この聴覚器官細胞にあるアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)の受容体がウイルスのSタンパク質と結びつく。
ACE2は細胞の表面にあり、コロナウイルスのSタンパク質が付着する受容体となって感染を招く。ACE2はこのほかに肺など、SARS-CoV-2に攻撃されやすい他の臓器でも発見されている。
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