米国務長官がウクライナ大統領と会談、エネルギー安全保障の強化で合意

米国のアントニー・ブリンケン国務長官は2日、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と英グラスゴーで会談し、ウクライナの主権、領土保全に対する米国の支援を表明したほか、エネルギー安全保障の強化に向けて協力することを表明した。米国務省のネッド・プライス報道官が明らかにした。
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プライス報道官によると、会談は英グラスゴーで開催されている国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)の一環で開催されたという。米国務省のプレスリリースには次のように記されている。

ブリンケン国務長官はウクライナの主権、独立、領土保全に対する米国の揺るぎない支援を表明した。そして、汚職撲滅に対するウクライナの取り組みを歓迎し、同盟国、友好国と協働してパイプライン「ノードストリーム2」のリスクを引き下げることでウクライナのエネルギー安全保障の強化を継続するとした。

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ウクライナはロシアとドイツが開発する「ノードストリーム2」の建設に反対しており、自国領を経由して引き続き欧州にロシア産天然ガスをトランジットしたいとしている。それと同時にウクライナの国営ガス会社「ナフトガス」のユーリー・ヴィトレンコ最高経営責任者は「ノードストリーム2」が運用されることで、ウクライナはロシアによる干渉に対し、さらに脆弱になると警告している。
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