同基金は、以下のように発表している。
「RDIFは、世界で最も権威のある医学雑誌の一つであるランセット誌に掲載された、ガマレヤ研究所が執筆した新たな論文について発表する。この論文では、ワクチン『スプートニク・ライト』が高い安全性を示し、強い体液性免疫と細胞性免疫を誘導すると述べられている。RDIFはこの研究を後援している。」
研究では、ワクチンが血清検査で陰性(新型コロナウイルスに感染していない人)のグループと、陽性(感染して回復した人)のグループ両方で強い免疫反応を引き起こすことが確認されたという。この研究で報告された副反応の多くは軽度から中程度のもので、重篤なものは起きなかった。
これよりも前、ガマレヤ研究所は、モスクワで2万8000人に「スプートニク・ライト」を接種したことに基づき調査を行い、接種から3カ月間の変異株「デルタ株」に対する有効性は70%との調査結果を発表した。また、スプートニク・ライトを接種した60歳未満での有効性は、75%超だった。
デルタ株に対する他のワクチンのブースター(追加接種)用に「スプートニク・ライト」を使用した場合の有効性は、ロシア製ワクチン「スプートニクV」のデルタ株に対する有効性に近くなる。「スプートニク・ライト」の感染予防効果は83%超、入院を防ぐ効果は94%超。
「スプートニク・ライト」は、「スプートニクV」と同じ成分の1回接種型新型コロナウイルスワクチン。「スプートニク・ライト」は、15カ国以上で承認され、さらに30カ国で承認手続きが進められている。
「スプートニクV」は、世界で初めて承認された新型コロナウイルスワクチンで、91.6%超の有効性を持つ。現在世界70カ国で承認され、その総人口は40億人に及ぶ。これは世界人口の50%に相当する。