ブルームバーグによれば、同金融機関は、石炭と天然ガスの価格を高騰させた世界的なエネルギー危機は、英国と米国の取引所で原油先物取引の値上がりを引き起こすと確信している。新たなトレンドは来年も継続し、ガソリンやディーゼル燃料、灯油に対する高い需要によって強化されると、同金融機関のアナリストは推測している。
同金融機関によれば、2020年10月に原油は記録的な取引価格を示した。2014年ぶりにWTI (ウェスト・テキサス・インターミディエイト)原油は1バレル85ドル(約9650円)を超えた。ブルームバーグによれば、北海ブレント原油は10月に1バレル85ドル99セント(約9760円)の水準で取引され、過去3年で最高値を示した。
アナリストの予想は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、今後、1バレル100ドル(1万1350円)まで原油が高騰する可能性があると認めたことで証明された。ロシア大統領のこうした見解は米国や日本、インドといった原油の大消費国を警戒させ、原油市場での著しい価格高騰を補う原油供給の増強を求め、OPECプラスの国々に対する圧力を強めることにつながったとブルームバーグは指摘する。
通信社「スプートニク」は以前、OPECプラスの国々は2021年の原油採掘を目標より15%少なくしたと報じている。
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