死亡した女性は妊娠22週で羊水が減少しはじめたため、病院を訪れた。診察した医師は妊娠異常を認めたが、堕胎は行わなかった。女性は胎児の死亡後、1日も経過しないうちに敗血症によってショック死した。
女性が死亡したのは9月だが、事態は今頃になって公になったことから、首都ワルシャワ、クラクフなど数都市で抗議運動が起きている。女性の権利を擁護する市民らは、この女性が死亡したのは憲法裁判所が2020年10月に下した、妊娠異常による堕胎禁止の判決が原因と関連付けている。
この説を死亡した女性の弁護士も支持している。弁護士は、担当医らは違法行為になるとして堕胎を行わず、「状態を見守る」必要があると判断したと語っている。
関連ニュース